前ページでは革靴のメンテナンスについて書きました。靴は日常履くものなので汚れなどが目に付きやすいと思います。でも革靴のメンテナンスには結構色々なケアグッズが必要ですよね。
お墓参りに行く頻度は月1,2回という方が多いのではないでしょうか?せっかくお墓参りに行くからには綺麗にしたいですよね。僕はお墓のお掃除を日常的にやっていますが基本的にはケアグッズは少ないです。たわし?スポンジ?雑巾?何が必要なのかお教えします。
ちなみに掃除する道具は何であれ一般洗剤を墓の掃除にはおすすめしません。なぜならば、石がその洗剤を吸い後発的にシミの原因になったりするからです。墓石専用と書いてあるものであれば使用可能かもしれませんが,様々な研磨剤が入っている可能性がありキズがついてしまう場合があります。
先ほどまでに靴の話をしていたのと同様に自分の手でお墓を拭き掃除をしてみると意外にコケがついているのを感じたり、小さな汚れがあるのがわかります。人の手って非常に高感度なセンサーが付いているようなものなのです。
では、拭き掃除には何を使えばいいのでしょうか?今僕が持っているのは右手に普通の雑巾。左手には“車を洗車するときに使うセーヌ”です。お墓の表面の加工の仕方によっても違うのですが、磨いているものについては僕は“セーヌ”を使います。
タオルの素材にもよるのですが、特に黒い石塔などの場合はせっかく拭き掃除をしたのに繊維がついて目立ってしまうケースがあります。一方セーヌの場合はそのようなこともなくしっかり拭けます。また吸水性が非常にいいので表面の水分がほとんど残りません。タオル+スポンジのような感じですね。表面がザラザラしているような場合はスポンジなどで洗います。
また、これからの季節に花粉が多く飛び墓石のヘリに溜まってしまうのを御存知でしょうか?初期はウグイス色をしていて時間が経つほどに茶色になっていきます。時期によっては黄砂が黄色く残る場合もあります。あまり長い時間そのままにしてしまうと墓石に定着してしまう可能性がありますが1カ月くらいなら大丈夫です。水ぶきで落としてしまいましょう。ブラシでもいいのですが、モノによっては墓石が傷つくことがありますので選ぶ時に注意が必要です。
水はけが悪く溜まりやすいところにはコケが発生することがよくあります。スポンジで落ちる汚れです。
石塔の表面の白くなっているところは水アカです。こすってもなかなか落ちません。石材店に相談が必要です。
前述の水アカの定着した石塔を水アカ専用の特殊な薬剤を使ってクリーニングした後になります。
今回お話したものは自分でお掃除できる範囲です。革靴もソールにヒビが入ってしまっては自分で修理はできません。石も同じでその汚れが何なのかにより自分でキレイにできるものとできないものがありますので詳しくは石材店に聞いてみましょう。普通にお掃除してもとれない難しい汚れの一例を下記に書いておきます。
靴もお墓も日々のメンテナンスが大切です。汚れは早めに落とすのが一番です。お参りの際にぜひ参考にしていただければと思います。